【注意】「エスプレッソはカフェインが少ない」は嘘!3つの真実。カフェインが与える体への負担はある?

濃厚で力強い味わいが特徴のエスプレッソ。

しかし、「エスプレッソコーヒーはドリップコーヒーよりカフェインが少ない。」

とウワサされることもあるんです。

果たしてウワサは本当なのか!

カフェインが人体に与える影響は?

今回はこのようなことを解説していきます!

結論:カフェイン含有量はぶっちゃけ飲み方による。

「まあ、そりゃそうでしょう。」

と言いたくなる気持ちはわかります。

が、

その理由についても詳しく解説しているのでよかったら続きも読んでみてください!

目次

エスプレッソとは

一般的にはマシンを使って圧力をかけて抽出されたコーヒーのことを指します。

ですが、実はエスプレッソは抽出方法を指す言葉なんです!

紐解くカギは語源です。

諸説ありますが、発祥であるイタリア語が由来です。

「エスプレッソ」言葉の由来

短時間で抽出されることから、英語の「express(急行)」が語源、という説はよく知られています。
その他にも「エスプレッソ」という言葉には、「特別に、注文ごとに」という意味があり、これが名前の由来になった、という説もあるそうです。
「エスプレッソが客を待つのではない。客がエスプレッソを待つのだ。」
というイタリアの言葉どおり、エスプレッソはお客様の注文を受けてから一杯一杯作られます。

UCC上島珈琲「エスプレッソの由来」https://www.ucc.co.jp/enjoy/trivia/atcl039/

つまり厳密には「エスプレッソ」はコーヒーの名前ではないのです。

言葉は時代や場面と共に形を変えますから、参考までに!

そんなエスプレッソの味わいはと言うと力強く、上級者向けです。

ハジ坊

かんたんに言えばめっちゃ苦い!

約30mlの少量の液体にも関わらず、その味は強烈。

正直、人を選ぶコーヒーだと思います。

それでも根強いファンが大勢いることも確かですし、みんな大好きカフェラテもエスプレッソ抜きでは作れません。

普段ドリップコーヒーを飲んでいる人はミルクやお砂糖と一緒にトライしてみてください!

カフェインが少ないと言われる3つの理由

そんな濃厚でしっかりとした味わいのエスプレッソ。

その味からは強いカフェインが連想されます。

夜に飲んだら眠れなくなりそう…

成分を濃く抽出しているからカフェイン多そう

ウワサと相まって真相が気になるところですね…

それでは気になる理由をみていきましょう!

かさが増えるから

同じ豆で比較すれば体積が増えても豆あたりのカフェイン量は変化しません。

エスプレッソに使用される豆は深煎り豆

現在では浅めの焙煎度も使用されますが、一般的にはドリップコーヒー用の豆よりも深く焙煎されます。

その焙煎の過程でコーヒー豆は生豆の状態より徐々に膨らみます。

よって計量スプーンで豆をすくった時にすくう豆の数が減ります。

しかし、豆1粒の重さが変わったわけではありません。

よって、

「かさが増すからその分カフェインは減る」は誤りです。

例えば、ポップコーンを想像してみてください。

100gの計量スプーンがあるとします。

そのスプーンでとうもろこしの粒を計り、それをポップコーンにします。

ポップコーンになってしまえば、再度同じスプーンで計量してもあふれてしまいますよね。

これと同じ理論をエスプレッソに当てはめているので、理由としては成り立ちませんね。

そもそも、エスプレッソ抽出において計量スプーンを使用するお店はありません。

ドリップコーヒーの抽出との混同から生まれたウワサかもしれませんね!

ハジ坊

ドリップでは計量スプーンが主流!

焙煎中にカフェインが分解されるから

この件についてはまだ理解が浸透していないと思われます。

コ ー ヒ ー 豆 に 含 まれ る 塩 基 の う ち、

焙煎 の 際 に カ フ ェ イ ン含 量 は 殆 ん ど変 化 し な い が、

ト リ ゴネ リ ン含 量 は 減 少 す る こ と を 報 告 し て い る。

焙煎によるコーヒー豆のトリゴネリンとカフェイン含量の変化
1986,中林 敏郎政野 光秋https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/33/10/33_10_725/_pdf/-char/ja

1986年の論文では上記のように説明されています。

しかしその後に出版されている有名な書籍には焙煎中にカフェインは分解されるとの記述もあります。

なにが本当なんだろう…

それらを踏まえて私なりの結論を出すのであれば、「焙煎によるカフェインの増減は微々たるもの」です。

コーヒーや紅茶などに含まれる”カフェイン”そのものについては熱による分解が可能です。

しかしながら、焙煎の180~230℃程度の温度では分解は困難

また、コーヒーは純粋なカフェインではなく、あくまでカフェインを有した化合物であるため、熱分解の影響が小さい。

よって焙煎中にカフェインが分解されるは誤り。

先に紹介した論文は約40年前のものなので信ぴょう性に欠けますが、後続文献についても焙煎中のカフェイン増減については同様の意見が述べられています。

Our earlier study with roasted coffee beans showed that roasting can degrade caffeine as well as CQA18 but this required much harsher roasting conditions, at temperatures of 270 °C and 350 °C.

(中略)roasting had little impact on the caffeine content of the coffee

2014,Variations in caffeine and chlorogenic acid contents of coffees: what are we drinking?,https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2014/fo/c4fo00290c#cit20

こちらの論文についても270~350℃という高温でなければカフェインの分解は否定されています。

論文内では、焙煎よりも抽出方法に着目してカフェイン量の変化を分析しています。

そちらも非常に興味深いですね!

発信源が正しくないから

発信源の正確性を考えたことはありますか?

気になったからネットで検索して、一番上に出てきた情報を鵜呑みにしていませんか?

ハジ坊

少なくとも私はそうです…

結論、企業や論文でない限りは疑うべき。

このような記事を書くようになってから分かったことですが、出てくる情報はかな~りデタラメです!

今この記事を否定することにもなりかねませんが…。

言論の自由が保障されているので極論なんでもネットに書き込めるし、ネットから取り込める時代です。

検索結果の一番上に出てきたからって正しいとは限らないのです。

今はGoogleで検索するとAIが各記事を要約して知りたいことをすぐ教えてくれるので要注意です。

ハジ坊

疑ってかかって損はありません!!

カフェインが体に与える影響

全世界で幅広いファンを誇るコーヒー。

それに含まれる効果を期待して、毎日飲むことが習慣の方もいますよね!

カフェインの効果には良し悪しがあるのでしっかり覚えておきましょう!

良い影響

知覚能力の向上や覚醒、疲労軽減

朝1杯のコーヒーからスタートするとすっきりして体がみなぎりますよね。

あれは気のせいではなくカフェインの良い効果です!

そのほかにも、長期記憶の定着に役立ったり、疲れを癒してくれる効果もあります!

適度に摂取するコーヒーは健康面で大きくプラスに働きます!

悪い影響

興奮状態や不安状態

どうしても集中しなければいけない時や、眠気を覚ましたい時にはカフェインを過剰摂取しがちです。

しかし、過剰にコーヒーやエナジードリンクを飲むことで動悸がしたり、興奮して反対に集中力が散漫することもあります。

カフェインの悪い影響に関しては個人差があります。

悪い影響があると自覚したら摂取を控え、しっかりと睡眠をとったり、読書をしたりしてリラックスすることを推奨します!

何事もしすぎ!は良くないので自分と相談してカフェインと向き合いましょう!

また、アラビカ種やロブスタ種の違いや抽出方法によってもカフェイン量が大きく異なることなどにも留意したいですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

エスプレッソは見た目の逆説でカフェインが少ない!というのは嘘であると理解できましたか?

インターネットは便利ですが、使い方が日々むずかしくなっています。

カフェインの摂り過ぎで健康にマイナスの影響もあります。

自分に合った情報の取捨選択をしながら、コーヒーを楽しみましょう!

それでは!

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